2021年5月30日日曜日

蟻の一穴(ありのいっけつ)

つながりと関りの中に活かしていただいて、
ありがとうございます。
  
思考の流れを言葉にしてみたい
 
ーーー
 
北米で
ピルグリムファーザーズを助けた
ネイティブアメリカンが
多くのものを奪われ多くのものを失った
「庇を貸して母屋を取られる」
ということわざのようなことが起こった
 
もし受けた恩を知り
それに報いる気持ちがあったならば
こんな形にはならなかったかもしれない 
 
スペイン・ポルトガルによるラテンアメリカへの侵攻には
白人優位の意識、キリスト教至上の考え方があった
同様に北米におけるネイティブ・アメリカンの迫害の裏に
意識されていたかどうかはわからないけれども
同じようなマインドがあったように感じる
 
これは、ナチス・ドイツのユダヤ人迫害と何が違うだろうか
同じ精神構造の中で行われてきたように感じる
 
同じような悲劇を繰り返したくない
未知のものに対する恐れ
その不安を取り除くために力を持って抗う 
結果、相手を傷つけ、時に滅ぼしてしまう
 
「蟻の一穴、天下を破る」
 
ネイティブアメリカンの中にも
北米の白人たちの中にも
それぞれのコミュニティに掲げられた崇高な理念に
反する存在がいて
それらの動きが悲劇につながった
 
多様性を大切にするとき
それらの存在もまた必要なものではあるけれども
その動きがコミュニティ全体を崩壊させ
そのコミュニティそのものを失わせてしまう
 
連帯責任なのかもしれない
抗うことのできない不可抗力なのかもしれない
その出来事を通して、より高い精神性に至るのかもしれない 
 
平穏な時にこそ
その次の時代の激動を生み出す種子が芽吹いている 
慢心することなかれ
 
小さなボタンの掛け違いが
大きな崩壊につながる
 
 
「千丈の堤も、蟻の一穴から」
 
しかしまたそうした過ちも許容できる社会でありたい
吸収して修正できるしなやかさのある社会でありたい 
 
受け止め受容する小さな活動が広がっていけば
社会全体の下支えとなる
 
とても脆くて絶妙なバランスの上に
現代の社会は成り立っている
まるで奇跡を見るようだ
 
損得にかかわらず
お互いがお互いを受容し
寂しい思いを抱える存在を支えていくことができる
関係が社会に広がっていけば
もう少しだけ安定するのかもしれない 



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